預言者

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読み終えた後
口数の少なかった死んだ父親が
よく言っていた言葉を思い出しましたが…

「モノを創る仕事をしろ!」

大学受験当時
世はまさにバブルに突入した頃であり

「お金を動かしてお金を稼ぐ」

NTT株が上がり続けるニュースが流れる中で
そんな仕事がもてはやされた時代でしたが…

 

ところで
何を読んだのかと言えば
著者「落合陽一さん」の「日本再興戦略」

言葉がわからなくて
並行してツイッターも覗きましたが
とりあえず気になったポイント2つ

①「士農工商を復活させる?」

  • 士:クリエイティブクラス
    政治 官僚 新しい枠組みを試す人
  • 農:生産者 百姓
    百の生業を作って社会に関与する人
  • 工:職人 作家
    生産には寄与しないが表現する人
  • 商:金融
    ビジネスモデルを考えて
    仕事を右から左に流す人
    序列が一番低いのは正しい…

まさか
金融が一番下に来るとは思いませんでした

ちなみに「百姓」とは
語源は百個の姓をもつ偉い人
いわゆる貴族階級
農業もするが医者でも学者でも
何にでもなれる階級のことを指すらしい

②「百姓という多動力を持て?」

  • 重要なのは「百姓的な」生き方
    百の生業を成すことを目指せ!
  • 複数の職業をもったうえで
    どの職業がコストがかさむのか?
    どの職業が利益を多く生むのか?
    しっかりと考える

そして
統計に吸収されずリスクをとれる人間になれ

これからは
「職人のほうが価値を生み出していく」
「モノを作って社会に関与する人になれ」

珍しく上記に限らず
共感するところが多い本でありましたが…

結局のところは
「金融工学」等の仕事が
今の時代もチヤホヤされる中で
「伝統技術」を継承している「職人」が
未だに不遇なのは納得いかないものであります

 

そんな中で
「伝統技術」を継承している「職人」
先日伺って以来
大ファンになってしまいましたが…


初めて知りました「醸し人九平次」

ワイングラスで飲むと風味も美味しい

丁寧な味つけでスタート

完璧な処理の「お造り」

鳥取牛すじの赤ワイン煮込み

初ものの「生ガキ」

脂が甘い「豚肉の西京漬け」

焼き立ての「のどぐろ」

甘鯛 トビウオ 新たまねぎ にんにくの芽
久しぶりに真面目な天ぷら

ホヤ貝の「ばくらい」
日本酒を引き立てます

約半世紀生きた中で最高の「茶碗蒸し」

さらっと入る「もずく雑炊」

これも初めてのデザート
オレンジリキュールのジュレがプルプル

美しい手元が見えるカウンターで
「職人」の技が光ります

鳥取市弥生町
「和食 みた」

是非一度…

 

話は戻って

冒頭の「日本再興戦略」の中身とは?

  • 日本に向いているのは
    「個人」より「コミュニティ」
    「中央集権」より「地方分権」
  • 近代的教育による画一的な人材育成をやめる
    マイノリティやワークライフバランス等
    問題の抜本的な解決策を講じる
  • AI 自動運転 ブロックチェーン 自動翻訳等々
    テクノロジーが「最適化」された社会を実現させ
    その技術の発展が物質と実質の融合を推し進める
  • 地方分権が進むと
    国防が弱くなるので「機械化自衛軍」を創設する
  • 理想のリーダー像は
    筋肉質から共感性の高さに移行する
  • 個人の働き方として
    「ワークアズライフ」の考え方のもと
    「ストレスフルな仕事」と
    「ストレスフルではない仕事」の
    バランスを取る必要がある
  • 社会全体として
    老害管理職のおじさんたちの
    ベンチャー企業での有効活用を図る
  • 男女の平等な扱いと
    年功序列との決別が日本経済再興の柱となる

最後まで言葉が難しくて
ポイントがまとめづらいのですが

要は
過去の日本は何が良かったのか?
何が時代と合わなくなったというのか?

それらを検証することが重要らしい…

必要なのは改革や革命ではなく
「アップデート」

本来の日本を歴史から学び
世界に先駆けて
人口減少に合う生活スタイルを見つけるべき…

日本の人口減少は大問題だと思っていたけど
逆にチャンスなのかも

何はともあれ
おじさんは「アップデート」より
「ついて行く」のが精一杯でしたが…

ちなみに
この「落合陽一さん」は30歳!

後の世で
「預言者」と言われているような気がします

 

ということで…

ではまた…