浜村温泉の行方

2018年1月21日

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「浜村温泉 菊水」が誇る

「スーパーちゃんこ鍋」

冷たいビールと一緒に…
要予約です

是非一度…

ゲストを囲んだ懇親会で
この鍋を食べる前後から

鳥取市内に不思議なキーワードが出回っている…

①街全体が旅館です
②鮮度のイイお湯
③「ニヤニヤ」しながら生きる

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一方で
この鍋を食べた翌日からは

我が地元「浜村温泉」では
別の「キーワード」が出回っており…

①みんなでやろうはダメ
②盛り上げない
③補助金はいらない
④観光地にしない
⑤移住者を求めない

ちなみに
懇親会のゲストとは「岡昇平さん」
「リノベーションスクール@浜村温泉」の
プレイベント

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「仏生山温泉とまちぐるみ旅館」

「痛快」な講演会となりました

会場は定員を越えて
100人超で大盛況

とつとつと話す語り口とは裏腹に
ちょっと驚きが多い内容でして…

香川県高松市の
仏生山町というところを舞台として
建築設計事務所と
仏生山温泉を運営しながら

まち全体を旅館に見立てる
「仏生山まちぐるみ旅館」という
取り組みをされている「岡さん」

ちなみに
高松市の中心市街地から少し離れた郊外
「琴平電気鉄道 通称ことでん」の
最寄り駅だと「仏生山駅」

住宅と田んぼが混ざり合う
のどかな地域で1.5キロ四方に
8,000人ぐらいの人が暮らしており
我が「気高町」とほぼ同規模

ひょんなことから温泉を掘り当て
そこから計画を進め
設計事務所としての初めての仕事となった
2005年に開業の「仏生山温泉」

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歴史は浅い温泉ですが

共感したポイントがあまりに多いので
「浜村温泉」に暮らしている人間として
腑に落ちたところだけ拾うと

【まちが心地よくなっていくために
いくつか大切にしていること】

その代表的なことのひとつが
「まちを盛り上げない」ということ?

禁句となっているのは以下のとおり

・「仏生山が盛り上がっている!」

・「仏生山が熱い!」

・「仏生山におもしろい人が集まっている!」

まちを盛り上げない理由として

その①
盛り上げたものは必ず盛り下がる
盛り下がるということは本来の実力ではない

まちに虚像をつくってもしょうがない

盛り下がったら
盛り上がる前より調子が悪い

盛り下がるということは
終わりを迎えるということ

まちは商品じゃないから
終わらせてはいけないのです

その②
盛り上げるということはプロモーション
それは先に消費者を呼ぶ行為

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まちに来てほしいのは
「ニヤニヤ」をつくり出せる人

先に消費者を集めると
マスマーケティングや
「ニヤニヤ」できない店が増える
悪循環になる

まず
生産者が魅力をつくって
その身の丈に合わせて
後から消費者が集まるという順番が
とても大切…

そうです
我が「浜村温泉」が
ダメになっていった大きな理由は
前記のとおり…

では
今後何を心掛けるのか?

【刺激が強いと飽きられるのも早い】

刺激というのは
外部から人に向けられた感覚的な作用のことで
楽しい気分になることもあるけれど
ずっとその状態ではいられないモノ

いわゆる「イベント」か…

刺激が強ければ飽きやすく時間軸は短い
刺激が弱ければ飽きにくく時間軸は長い

空間も同じで
商業施設などは購買意欲を高めるために
刺激を強くする…
同時に飽きやすいために
リニューアルを繰り返す

逆に
刺激の弱い空間は
長い時間軸で
居心地のいい状態をつくれるということ

人に例えたら
長年連れ添った夫婦は
お互いを空気のような存在と言ったり…

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特別なモノではなく
我々が通常食べているものが美味しい
というような
「日常の暮らし」を味わってもらう

【積極的に店を誘致するわけでもなく
受動的な感じにする】

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まちぐるみ旅館に賛同してくれる人
そのことを魅力だと感じてくれる人が
縁あって
まちに店を開くという流れを意識する

大切なのは
店がちゃんと自立し
継続できる状態になる

健康的な自立があって初めて
まちとして機能するための役割分担
相互補完の関係が生まれる

最後に
【いいもの いいこと 居心地がいい場所】

そういうものが先にあって
「結果」として売れていくこと
仏生山ではそういう感じが
空気として共有されている

すてきな店は
店の人の顔が見えること
そういうお店が集まって
人の顔が見えるお店が集まると
素敵なまちができあがる

逆に
人の顔の見えないチェーン店なんかは
いらない

暮らしのなかで
「ニヤニヤ」できませんから…

聞きごたえがあって
まだ書き足りませんが

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思い返せば
今から40年前の「浜村温泉」は
個人商店をグルグル回って
他の店を紹介し合い
いい空気感がありました

先日の投稿にも書きましたが
※http://hamamuraonsen.com/2017/04/11/314

それも
そんなに難しい話ではないと
気付かせてくれた講演会でありました

ということで
「ニヤニヤではなく 一緒に笑いましょう」

【リノベーションスクール@浜村温泉】

受講生募集は25日に締め切られます
※申し込みはこちら
http://re-re-re-renovation.jp/schools/rs_hamamura-onsen

「今 浜村温泉が熱い!」

「浜村温泉が盛り上がっている!」

「浜村温泉に面白い人たちが集まってる!」

思わず「岡さん」のいう
禁句三連発を使ってしまいましたが

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この講演を聴いてなければ
危うく
気負った「まちづくり系」の人に
なるところでした

ではまた…
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