１００００回死んだ男

2016年9月4日2018年1月22日

facebookを始めて１年が経ちました

昨年の投稿を見ると
昨夏も
死にかけた転落事故の後遺症で
毎日のように点滴をしておりましたが…

この夏も同様で
しかもストレス性蕁麻疹とやらも加わり
時に「死にたい」
と思うほどの辛い日々でありました

おかげさまで
涼しくなると同時に体調も良くなり
現在は
本業の合間に「浜村温泉湯けむり映画塾」の
お手伝いをしているところであります

あの有村架純さんや
火野正平さんを主演に招いた映画から
回を重ねるごとに
進歩しているのを肌で感じる今回の映画撮影ですが…

日本映画界をリードされてきた

中島貞夫先生

宮島正弘先生

主宰の荒尾氏が運営する「ことるり舎」が
このお二人を講師としてお迎えし
監督以下が「湯けむり映画塾生」として
映画を製作しており
我が浜村温泉の文化事業として
頑張っておられます

そんな中で
今回
私が個人的に注目している俳優さんがいらっしゃいまして…

小峰隆司さん

「東映剣会」に所属され

通称「１００００回死んだ男」

時代劇等の主役を引き立てるための
いわゆる「斬られ役」

その
「斬られる」一瞬のために
全てをかけてこられたそうです

今回の役どころは違いますが
背中で語り
絶妙な間を持ち
圧倒的な存在感を醸し出す…

皆さんにも
是非ご覧いただきたい撮影ポイントでありました

決して「主役」にはなれない「脇役」

「死にたい」なんて思う暇もなく
１００００回斬られ続けた小峰さん…

出しゃばることなく
「１００００回死んだがゆえの人間の深み」

そんな小峰さんを尊敬して止みません

上映会の時には
この小峰さんの演技をしっかりとご覧になってください

そういえば
とある還暦を迎えた社長さんが
新築の打ち合わせの中でおっしゃった言葉ですが

「人間死ぬまでに
１０００回踏みにじられる悔しい思いをするもんだ…」

考えてみれば
２０回/年とすれば
そんな数字になるかと…

私自身
「１０００回踏みにじられる悔しい思い」を
したかといえば
まだ届いておりません

恐れることなく
「１０００回」を迎えるべく
小峰さんのように斬られ続けたいと思います

ではまた…