モノとコトの本質

2018年1月21日

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「たかがチョコレートに
どれほどの差があるというのか?」

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すいませんでした

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思わず購入させていただきました

このチョコレート
さっぱりしているのに奥深い…

昨年の10月4日ですか…
ビジネス的に
衝撃を受けた講演会がありました

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講師は
【NEW STANDARD CHOCOLATE KYOTO by久遠】
などを展開する
久遠チョコレートの【吉野智和さん】

テーマは
【視点を変えれば価値が変わる】

ザックリと結論を先に言えば
「空家問題」と
「障害者雇用」を同時に解決してしまう…

京都にある築後60年超の堀川団地の商店街
「耐震補強+リノベーション」で
平成26年に1階の店舗が交流の拠点として
「まちカフェ」と呼ばれる場所に変わった…

まずは現地へ

昨年の暮れに京都の病院に居たついでに
京都駅近くからタクシーで1500円ほど

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行って驚きましたが
「どうしようもない立地と雰囲気」でした

そんなところに「垢抜けた一軒のお店」

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社会福祉法人に就職された吉野さん
主に知的障害者の自活施設で働いていた当時

「福祉施設の商品をリデザイン出来ないか」

売ることを前提に
作っていない福祉施設の製品

売れるようにデザインを変えて販路を探した

そこでパルコ大津店での期間限定ショップ

1ヶ月分の売上目標を短期間で売り切った

東京渋谷、大阪梅田、都会の一等地で販売へ

「場所と見せ方を変えれば
モノは変わらないのに売れるようになる」

ツボはここなのか

「バザーで売ると
障害者の製品として安くしか見られない…」

「都会の一等地に持って行くと
まるでアート系の製品のように見てくれる…」

以後
従来の障害者施設ということではなく

障害者に適正な対価を払えるような仕事を創ろう

地域に関わりを持ち地域を変える店を作りたい

堀川団地再生の公募に参加
まちカフェの運営に乗り出す

そこに 「久遠チョコレート」を出店

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風合いのいい店頭カウンター

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目線を低く統一した店内

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もともと古い木枠で固められた
コンクリートの壁面をそのまま利用し
現在の技術では
ほぼ不可能な雰囲気を創っています

「障害者雇用」については

「パンの場合
仕込み途中に作業をしている人が
パニックを起こすと発酵が進む…」

製造工程の管理が手に負えない

チョコレートなら途中手が止まっても
暖めればロスなく作業が再開出来る

チョコレートは商品単価が高くなりやすい

「障害者を一流のショコラティエに!」
という夏目浩次氏のプロジェクトに関わる


堀川団地の店を
チョコレートショップにすることにした…

以後
障害者の人達がチョコ製造を学び
手作りで丁寧に製造する

抹茶 ほうじ茶 黒豆…
和の素材を使ったチョコレートの味わいは
シンプルで素朴
「美味しいと評判に…」
NHKの取材をきっかけに百貨店で販売へ

吉野さん曰く
「ここは着物や和菓子などの老舗が多い
そこに通うバイヤーが多く
その人たちが見つけてくれた…
この場所には逆に
すごいポテンシャルがあるとわかった」

堀川団地全体の印象は
冒頭の私のコメントのとおり

それを逆手にとって
良い商品さえあれば
光ってピックアップされやすい…

情報を発信するには逆に面白い立地だった

ポイントはこのあたりか

吉野さん曰く
「良い商品を作れば
中心市街地にこだわる必要はない…
情報を発信できるなら郊外でも戦える
あの場所でしか買えないとなったら
人は勝手に寄ってくる…」

リノベーションが
単にリフォームというだけではなく
人の行動や考え方
最後には街さえも変える…

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となり2軒の店舗も「垢抜けている」
いずれ
この通りも変わっていくことでしょう


これが吉野さんの最近の言葉

勝手に引用させてもらいました

【現在の日本の障害者が通う
就労継続B型施設の平均工賃は月額14838円

一日にすると593円
一日中働いて593円

一日働いて受け取るお金が
小銭では寂し過ぎる
せめて紙のお金が欲しいと
ずっと言い続けて来た

先日オープンした
久遠チョコレート新潟店は
一日で47万円売り上げた

そのうち25%を工賃にすると
117500円が支払える事になる
今日は二人の障害者が働いたので
一人58750円
受け取れるという事になる

毎日そんなに売れる訳では無いけれど
それでも月販300万円あれば
75万円の工賃支払いが可能で
10人なら一人75000円の
月額工賃が受け取れる

久遠チョコレートは
そういう事を当たり前に
進めていきたいと思っている

本気で工賃あげようぜ
代表夏目の言葉を借りれば
綺麗事じゃ無い
リアルな支援をしようぜ!】

涙が出ました

こういう方なら出来そうです

【見方を変えれば仕事が変わる
働き方も変えられる
そして街も変えられる…】

【心のバリアフリー】
現実的なこととして
従来の障害者雇用の考え方も
置き換えることが可能となりそうです

吉野さんのような方が増えれば
世の中を
本気で変えられるような気がします

ということで

ではまた…
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