和歌山 前編

2018年3月21日

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今まで
日本47都道府県の中で

「訪れたことがない」
「通過したこともない」

という宮崎県と和歌山県でしたが

念願かなって
ついに来ました和歌山県

和歌山といえば

夕暮れの和歌山城や

バブル期の黒川紀章の建築で有名な
「和歌山県立近代美術館」とか

川べりの美しい風景だとか

豚骨しょうゆで有名な和歌山ラーメン

「中華そば 丸田屋」

「早すし」一口サイズの鯖の押し寿司

「麺屋ひしお」の紀州湯浅吟醸醤油ラーメン

湯浅醤油が日本の醤油の発祥地とのことです

 

そもそも
和歌山に来た理由は観光やレジャーではなく

「リノベーションまちづくりの成功事例」

その先進地域としての「和歌山市」に
鳥取県より総勢35人の
視察研修に参加させていただきまして


和歌山市役所のスーパー公務員の榎本氏他
各関係部署のレクチャーを受けて
実際に市街地を歩いて案内していただきました

 

さて
近畿地方南部で最大の都市であります
「和歌山市」

最初の違和感は
JRと南海電鉄の
それぞれのターミナル駅がありますが
その2駅がそこそこ離れた位置にあり

他府県の主要ターミナル駅と比べると
ランドマーク的なモノがわかりづらく
「駅前がちっちゃい…」

そして
大阪から通勤・通学の1時間圏内?の
優良な立地の割には

容積率を使い切っていないビルが多い?

よくある
「駅前再開発事業」という類のものが
全くと言っていいほど見受けられません

 

次の違和感は
街の人口や規模はそこそこあるのに


空き家と空き店舗そして空き地が異常に多い?

聞けば
「住友金属」の撤退の影響を受けて
人口がピーク時より約5割減ったとか…

驚くべきは路線価で
この20年で約10分の1までになったとか…

さらに


土曜日の午後なのに人は少なく

ノスタルジーなものがあったり

風俗営業も点在したり

川にせり出した建物があったり…

けっこう見かけた暴力団排除の看板

テレビに出てくる
和歌山のリゾート的なイメージとは違います

 

しかしながら
和歌山市の凄いところは

建築基準法の弾力的な運用により
街の変化のきっかけを作り始めた
「ハウスブルーネ」

共同住宅を子ども向け教室や設計事務所
他おにぎり屋等にリノベーション

ここが噂の公共用地
「時間制限のある川べりの遊歩道」
今後は親水公園になる予定とのこと

有名な写真スポットにもなりつつある
日本酒バーの「水辺座」

本格的石窯が店内にある「石窯ポポロ」

空き店舗を農園レストランにリノベーション

野菜スイーツとパンの店に特化して
空き店舗をリノベーションした「almo


ゲストハウス「SANA INN TOWN」とか

ゲストハウス「RICO」

広く落ち着いた個室もあります

 

上記のように
行政の働きかけで和歌山市中心市街地の
遊休不動産のリノベーションが進み
一定の効果が現れ始めた

そこでさらに
自治体の策定する都市再生整備計画に関し
「都市再生推進法人」という仕組みを導入

いわゆる「家守会社」という
民間の事業者を指定して不動産運用を図り

それらと連動する
キレのある公務員が随所に配置され

これらの組み合わせのもとに
「公民連携」のまちづくりを推進しはじめた

結果として和歌山市が
「リノベーションまちづくりの成功事例」の
先進地域と言われる所以は
このあたりにあると思われます

 

残念ながら途中でメガネを壊してしまい
懇親会のあとの二次会等に
参加することができませんでしたが

和歌山市のみなさんの
総じてフランクな感じのおかげで
かなり濃密な
情報交換ができたようであります

そんな中で
個人的に感じたのは
多くの和歌山の行政関係者のみなさんにある

「問題意識の高さ」

とにかく
これがエネルギーの源となっているようで

「大きくコトが動いている」

そんな話のようです

 

ということで

「和歌山視察 後編」に続く…

http://hamamuraonsen.com/2018/03/19/3705