東風(こち)吹かば…

2018年1月21日

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今日は「蕎麦」

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その前に

いきなりですが
「東風」と
インターネットで検索すると
ひがしかぜ
とうふう
はるかぜ…

今日のBGMは
記憶に間違いなければ
私が中学一年生の頃か
イエロー・マジック・オーケストラの
「東風(TONG POO)とんぷう」

「古文」では
こち
こちかぜ
あゆ…
あゆというのは知りませんでしたが…

冒頭の蕎麦屋さんの読み方は
東風=「こち」

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「東風(こち)吹かば…」
といえば「菅原道真」の詩歌
ということまでしか
思い浮かばなかったのですが
「東風(こち)」とは
「春が近くなると東の方から吹いてくる風」
と解釈したらいいそうですね


「相続後に不動産売却」という
「安来市」での仕事の打ち合わせの後

久々の「松江」に

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JR山陰本線に初登場の「自動改札機」

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そうです 松江市出身


話は戻って
ある方のおすすめでうかがいました
カウンターと
テーブルが1卓か2卓の小さな蕎麦屋さん

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割烹着を着た女将が
一人で切り盛りするような
なんとなく懐かしい感じの店内です

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蕎麦は「二八」か「十割」が選べます

割子は薬味が別皿
粗挽きの蕎麦の粒子が際立ち
バサバサにならず
しっかりしたコシ

途中から
別注文の天ぷらについてきた塩をつけて
蕎麦の風味を存分に味わいました

左どなりのお客様が
地酒「玉櫻」と一緒に
センスのある注文をされて
気になって気になって仕方なかった
「釜揚げ蕎麦」の立ち上がってくる香り

次回は何としても
釜揚げと「二八」も注文したいと思います

ちなみに
武骨?なのに器が素朴で柔らかい感じです
聞けば奥様の手作りだとか

お店の方々も
控え目な感じの柔らかい応対で心地よく
ゆっくりと蕎麦と時間を味わいたいお店でした

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南口から徒歩10分ぐらい?

是非一度…

さて
「東風」といえば
前出の「菅原道真」の続きで

「東風(こち)吹かば
匂(にほ)ひおこせよ梅の花
主(あるじ)なしとて春を忘るな」

頭の部分しかわからず
調べると全文はこんな感じ

「春になって東風が吹いたなら
その風に託して配所の大宰府(だざいふ)へ
香りを送ってくれ梅の花よ
主人のこの私がいないからといって
咲く春を忘れるな…」

あらぬ罪で大宰府に左遷されるとき
日ごろ愛していた梅の木に
別れを告げた歌とのこと

実は
このお店を紹介していただいた方
「山陰」を離れて
引っ越しをなさってしまいます

仕事も出来て
お話もさせていただけるようになっていただけに
非常に残念なお別れとなります

短い間でしたが
本当にありがとうございました

ここのところ
一緒に仕事をしたいと思う人に限って
なぜか遠方へ行ってしまう…

ここ2・3年
そんなことが続いております

これまた運命なのか試練なのか…

「我に七難八苦を与えたまえ」
かの山中鹿之助の名文句がありますが…
そんな折
明日から本格的な冬の天気に…

まさに
踏んだり蹴ったりの気分でして…

「春が近くなると東の方から吹いてくる風よ」
いつになったら吹いてくれるのか…

東風(こち)吹かば…

この松江シリーズ
おそらく全4話続く予定です

ということで

ではまた…

旅行

Posted by 中田啓介