松江城と男子の本懐
ここしばらくの
「女々しい展開」を振り払うべく
昨年末に本を読んでみたものの
難しくて理解できず…
その本の答えを探すが如く
「国宝」となった「松江城」に登りました
と その前に
「一日一スウィ―ツ」
久々のマスカルポーネ系のケーキ
「松江市」は
「鳥取市」とほぼ同規模の20万都市
なのに
意外とマスカルポーネ系に出会えません
「松江駅」徒歩圏内
「カフェ・クーランデール」
夜遅くまで
落ち着いてコーヒーが飲めます
是非一度…
話は戻って
この「松江城」
「重要文化財」から「国宝」への格上げ?により
来観者が50万人を超えたとか…
「国宝」の言葉の響きは
やはり絶大のようです
外観写真は
天気が悪く
およそ一年前のモノですが
「千鳥城」
という「優美」な別名がある松江城天守
個人的には「優美」というより
風格というか威厳のようなモノを感じます
ガイドさんの声が漏れてきたのでメモ
松江城の築城は慶長12(1607)年
堀尾吉晴によって
慶長16(1611)年に天守が完成
徳川家と豊臣家の激突の直前の時期?
なので
実戦を意識した造りになっているらしい…
明治維新を乗り切り
築城400年の歴史を誇る名城
廃藩置県の混乱期を
よくぞ凌いで残してくれました
まさに松江市民の気概の表れ…
ガイドさんが講談師のように
上手にお話されます
平成27年に
国宝になったばかりの天守閣は
全国に11ある現存天守閣の1つです
ほとんどが当時のままの状態らしく
平山城なので
当時のように東西南北を監視できます
きしむ床板に太い傷のある柱
よくこれだけの材料を揃えたものです
井戸があります
籠城に備え
水が確保できるようになっていたとか
松江城の元々のシャチホコ
高さ2.08m・松厚板箱さし作り・銅製
現在の物は
昭和30年の天守修理完成の際に
取り付けたモノらしい…
長い年月が
天守に渋みと深みを与えています
天守閣は靴を脱いでスリッパで上がります
急勾配の階段が続くので
スカートはやめたほうがいいです
冒頭の話に戻りまして
実は
昨年の暮れに読んだ本とは
新潮社の【男子の本懐】
大正から昭和初期の政治家
浜口雄幸のことが書かれていました
後の近代日本の歴史のなかで
もっとも劇的な経済政策となる
金解禁を行なった総理大臣
「途中何事か起こって
道半ばで斃れるようなことがあっても
もとより男子として本懐である…」
その一文を思い出しながら
東西南北を見渡せる
松江城の天守閣にいると
不思議な高揚感がありまして
「民の幸せは
たとえ命に替えても
実現させることに大きな意味がある」
「城主となり
たとえ攻められ落城しても
もとより男として望んだことである…」
結局のところ
読んだ本の答えは見つからず…
思いっきり自分に酔って
妄想を楽しんで終りました
まあ
そんな特殊な楽しみ方ではなく
「松江城」は
何より普通に楽しませてくれますよ
ということで